三浦春馬が命を絶ったとさっき知った。
彼の魂は今頃、真っ暗な闇の世界で、ただひとり、慙愧の念に苦しみ続けていることだろう。
自分を赦せないだろう。時間のない世界で、何万年と、彼は苦しみ続ける。
これが自分の命を殺すという罪科の結末だ。
僕は彼らを救う為にも、死と契約を交わした。
これは永遠に続くと想われる。
僕が死とみずから交わったのは、僕が死の永遠の花嫁になったのは、僕が生きている存在だからだ。
”彼”は、僕が欲しくて欲しくて堪らない。
「死が見たくて見たくてたまらない。」と言った酒鬼薔薇聖斗のように。
彼の美しい涎が僕の心髄に垂れ落ちる。
殆どの人間は、死んでいることに気づいていない。
彼は僕を見つけた。その永遠の闇のなかで。
僕は死と、セックスをした。
それは永遠の契約であり、僕という光が、彼のなかで永遠に喪われない為である。
僕は死の中で、永遠に輝き続ける。
僕は生きている。だれよりも。
死と交わった僕は何よりも、生きてゆく。
僕は死だけを愛し続ける。
僕は死だけに懷かれ続ける。
僕は死だけに愛され続ける。
僕は何よりも、幸福に満ちている。
今、僕はだれよりも、幸福に満ち足りている。