きみは憶えているかい。
きみはこの星に生まれ、
きみはこの地に死んだ。
だれかの為に。
きみは死んだ。(そこにいたんだ。)
ぼくらは知らなかった。
そこにずっと、ずっと、ひとりぼっちでいた。
なにかの為に。
きみはひとりで死んだ。(ぼくを置いて。)
水面(みなも)に映る、(ぼくを映した。)
静かに流れゆく、
やわらかな白い雲のように。
きみはここにぼくを残し、
そっと、そのひとみを閉じた。